不動産売却は現状有姿による引き渡しが基本

更新日2020-07-11 (土) 23:33:34 公開日2018年10月25日

不動産が売り出される理由で圧倒的に多いものは、今現在の住まいより良い住環境を重視しての売却が最も多く、『今よりより良い住まいに住み替えるため』というもので、おおよそ売却される方の半数にもなります。

この理由には実に様々な売主の事情、思惑が内在していることが伺えまます。

売却理由には実に様々な理由があり、その理由には本音ではなかなか言えない隠されている裏の理由があるのではないかという事も見え隠れします。

なぜ、この不動産の売却理由をまず挙げているのかと言うと、それは不動産が世界に一個しかない、言い換えれば代用するべき代物が他に無い、有一無似にものであるからです。

にもかかわらず、中古不動産の売却は現状有姿による引き渡しが基本であり、このことが日本における中古不動産の流通障壁になっているという事実です。

不動産売却に最も支障となる壁は、この現状有姿による引き渡しにあり、売買対象の不動産に瑕疵があったら面倒なことだという人間心理にあります。

従ってまずこの不動産を売る理由について、現状有姿による引き渡しという側面を考えながら、どう売れば有利に売却が進められるのかを考えてみたいと思います。

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この頁を読むあなたのメリットは、この現状有姿による引き渡しの現状を理解し、売主としての不動産を売る理由を見極め、買主の側面からの瑕疵があったら面倒なことだを解決する方法について知れば、あなたの不動産はとてもスムーズに売却完了することが可能となることでしょう。

ポイント:現状有姿による引き渡しが基本である不動産売却が売却を難しくしている!


不動産の瑕疵の有無

まず、不動産に瑕疵が有る場合の売却は告知をするという事を徹底しましょう。

瑕疵(かし)とは、取引をする者に、通常、一般的には備わっているにもかかわらず、しかし本来あるべき機能・品質・性能・状態が備わっていないことを言います。
例えば瑕疵は、

具体的には・・・
責任の有り方が「隠れているかどうか?」に絞られています。

もっとわかりやすく言いうと、

瑕疵

雨漏りがしている、若しくはしていた。
シロアリの被害がある、若しくは被害があった。
建物の一部もしくは全部が腐食している、傾いている
建物の地下に昔の浄化槽、地下室、昔の建物の基礎などがある。
土地の庭に池・井戸・祠などがある、もしくはあった。
昔、この辺りで大規模な造成に伴う「産業廃棄物」の埋戻しなどがあった、もしくは聞いている。
この土地からガラが出てくる可能性がある、もしくは聞いている。

などなどを売主が知っているかどうかに関係なく、これらのことが「隠れているかどうか?」に関係するということなのです。

売主が知らない上記の理由で売買後物件が引き渡され、その後上記の事実があった場合は瑕疵という事になります。

この瑕疵の存在が新築物件より中古物件に多いこと、また新築物件より中古物件の保証が短いか無いなどの理由が、不動産売却におえる中古不動産の現状有姿による引き渡しに隠れて良そうで、買主は買うに躊躇してしまうという現実があるのです。

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