不動産売却市場のルールが変わったから戦略、戦術も変えよう!

更新日2020-07-11 (土) 23:36:25 公開日2018年10月22日

不動産売却市場のルールが大きく変わってきたのは、おおよそ2010年からです。

この時から不動産売却の市場は大きな変化をしてきました。

もちろん不動産を取り巻く市場もいろいろ変わりましたが、まず経済のこと、政治などとても多く変化しました。

たとえるなら “井の中の蛙状態” です。
この変化を知っただけでも、自分が “どうしてこうなのか” ということが大きく変わってきますので、そのお話をしたいと思います。


★目 次★


人生をゲームだとすると・・

ゲームにはルールと目的があります。ルールと目的によって戦略が変わります。
たとえば、バスケットは、ボールを持ったまま3歩以上歩いてはいけないというルールがあります。
これが、アメフトみたいにボールを抱えたまま3歩以上走ってしまったら、とうぜんサッカーのルールではなくなります。
じつは、アメフトはそうやって始まったのです。
サッカーをしている時、ボールを抱えたままゴールに突進したひとりの “とち狂った人” がいました。
それを見て「これはおもしろい!」という話になったそうです。
そのことが、アメフトの走りと言われています。

“ぶっとんだ人” いいですね。そんな “ぶっとんだ人” 大好きです。

枠にとらわれず 「ルールは壊すためにあるんだ!」 みたいな人、大好きです。
このように、サッカーからアメフトが始まり、アメフトのルール(戦略)へと変わっていったわけですが、これとおなじように、世の中のルールも大きく変わっています。

旧体制のルール

世の中が大きく変わっているのに対し、旧体制のルールではピュアな人(真面目な人)が、古い戦略で一生懸命やっています。
これはとても、もったいないことです。
やる気があって、まじめで、深夜まで残業してがんばっている人の姿はとても健気です。尊敬します。

しかし、残念ながら、なかなか豊かになっていないのです。
“働けど働けど畑を耕せど“ のようになっています。
旧体制のやり方でやっていると、せっかく頑張っても恩恵にあずかれないわけです。
正直者が馬鹿を見る状況になってしまいます。

そこで問題になるのが、旧体制のルールで私たちは教わってきていると言うことです。

旧体制のルール①

学校や、私たちの親は、善意で彼らの時代で役に立った戦略を一生懸命教えてくれます。
しかし、世の中のルールは大きく変わっているため、私たちの時代で、それは役に立たないこと、中には真逆なことも多いのです。

がんばり方、がんばる方向性の問題なのです!

努力の量ではなく、努力の方向性が大事

頑張っても恩恵にあずかれないのは、なぜか?!
これは、頑張り方、頑張る方向性の問題なのです。
正直で真面目な人がうまくいくには、努力の量ではなく、努力の方向性が大事です。
現在の風向きをとらえ、戦略を練ることがとても重要になると思います。

今、どういうルールなのかを知ることが大事!

風向きをとらえ、戦略を練るためにはどうすればいいか?!
そのためには、今、どういうルールなのかを知ること それが、むちゃくちゃ大事です。
まず、読書(たくさんの本を読むこと)をおすすめします。
2つ、おすすめの本をご紹介します。

■日本再興戦略 著者:落合陽一
今、時の人となっています。
私もはまっていて、この方の本をたくさん読んでいます。
分析がするどい方です。
この本は、一読の価値ありです。

■「原因」と「結果」の法則 著者:ジェームズ・アレン
歴史上もっとも多くの読者を獲得してきたと言われる世界的名著ジェームズ・アレン
1902年に書かれた本書は、世界中で今なお着実に売れ続けているという驚異的な
ロングセラー書です。
“常識” とはどんなイメージ?

ここからは、旧体制の常識についてお話します。
“常識” と聞いてどのようなイメージがあるでしょうか。

■常識=正しさ” である?

常識 とはどんなイメージ

「非常識だよ!おまえは!」 と言っている時は 「おまえは正しくないよ!」 的なニュアンスで言っています。
「これが常識じゃないか、これが普通だよ」 そのように普通、常識というのは、“あたかも正しいこと、普通はこうだ” という正しさを主張しています。

■常識=正しさ”ではない!
ところが、実は常識は正しさではないのです。
たとえば、エスカレーターを例にしてお話します。

常識=正しさではない!

すべての方が同じではありませんが、東京の方は、エスカレーターの左側に立ちます。
急ぐ方は右側を追い越していきます。
大阪の方は、エスカレーターの右側に立つのが常識です。急ぐ方は左側を追い越していきます。
東京と大阪は真逆なのです。
ちなみに、世界のスタンダードは、大阪とおなじで右側に立って、左側で追い越すほうが多く、東京とおなじというところは少数です。
そして、福岡の方は、おどろいたのですが、真ん中に立つことが多いようです。
「危険!追い越さないでください!」というポスターが貼ってあるのを見たことがあります。
どちらかと言えば、福岡では追い越すことは悪なのです。

東京、大阪、福岡で、それぞれの常識(正しさ)は違います。
常識=正しさではないということです。

“常識” は誰かの特になるように意図してつくられている

■常識というのは、誰かの意図で必ずつくられていると思ったほうがいいです。

ここで重要なことは、常識は勝手に出来るものではないと言うことです。
自然になることはありません。誰かが必ずつくっています。

たとえば、先ほどの大阪と東京のエスカレーターの立ち位置が違うのも、“大阪万博があった時に、「世界のスタンダードにあわせよう」と言う意図で、その期間だけ右側に立つというようにしたのです。
大阪が右側に立つことが多いのは、そのなごりと言われています。

■もっと言うと、常識は誰かの特になる様に作られています。

(豊臣秀吉の特)

たとえば、織田信長の頃は、武力がものすごく発展していて、刀隊も鉄砲隊もすごく、人類史上最強と言えなくもない時代でした。
織田信長が明智光秀に討たれ、豊臣秀吉が天下を治めることになってから、豊臣秀吉は刀狩りをして武力を取り上げます。
刀狩りには、農民による一揆を防ぎ、農業に専念させることで、年貢をより多く納めさせるというひとつの目的がありました。
一方、農民は、戦の度に狩り出され、一家の働き手を、負傷や戦死で亡くすという苦しみから解放されるため、その方針に賛同したと思われます。
刀狩りは、人類的には退化して弱くなっていることになります。
しかし、豊臣秀吉は、その価値観として「刀なんて野蛮」「鉄砲なんてよくない」と言う常識を広めたわけです。
この基本は現代にも当てはまります。

(政府の特)

他の代表的な例で、貯金が常識というのがあります。
日本人は、とにかくお金を貯めることが大好きです。
貯金をするというのは、日本人の美徳みたいなものがあります。
貯金は、誰にとって都合がいいのでしょうか?たとえば、「将来の自分のため」これもいいでしょう。

ただ、貯金が美徳というのは、日本人だけなのです。
海外に行くと、お金は回すのが当然です。
さきほどご紹介した “日本再興戦略 著者の落合陽一さん” も「いかにお金を貯め込んでいるかがステータスになっている。お金は本質的に流すものだ。水を溜めていたら澱む。水を溜めこんで腐らせている人が、評価が高いというのはおかしい」 と、とてもするどくおっしゃっています。

そもそも、貯金が始まったのは、戦後、政府にお金がなかったことがきっかけです。
社会復興していくためのお金がなかったため、国民からお金を集めることを考えました。
そのため、国民に対し「貯金がいいよ」というようにしたのが始まりです。
政府は、国民にお金を預けてもらって、そのお金をもとに経済を復興してきたのです。
それが別にダメと言っているわけではないのですが、その理由があったから、政府(社会復興)のために貯金が常識になったということです。

これらのポイントは、“私たちのために存在している常識というのは、ほとんどないと思ったほうがいい” ということになります。

ルールが変わったから戦略も変えなければいけない!

ルールが変わったから戦略も変えなければいけない!

私の母親も古典的な人ですから、いろんな常識を教えてくれました。
そのようにして、私たちは旧体制のルールで教わってきているのです。
そのほとんどは、私たちのためではなく、企業や国のために存在する常識であり、その中で生きてきたということです。

時代は急速に変わっています。
ルールが変わったから戦略も変えなければいけないのです。

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