不動産売却 売却価格について
更新日2020-07-11 (土) 23:11:23 公開日2019年1月12日
物件価格とは、どうやって決まる?
不動産を売るとき、必ずしなければならないことが物件売却価格の決定です。
ただ、あなたは不動産を売るとき、物件価格がどのように決まっているのか知っていますか?
物件価格がどのようにして決まるかを知らなければ、売却で思わぬ失敗をしてしまう事になります。
不動産市場は思ったより物件価格に敏感なのですから。
ここでは、不動産売却時の物件価格について解説していきましょう。
不動産市場と物件価格
不動産の市場は結構あなたが思っているより敏感です。
それを表すがごとく、今までまったく反響のなかった物件でも、たった数パーセント物件価格の値下げをするだけで、買い手が殺到することもあります。
不動産の価格は数パーセントといっても、高額ですのでその金額も大きくなりますが4,000万円の物件でも、3%であれば120万円にもなります。
4000万円のマンションと言えば、普通にサラリーマンがマイホームに購入するような価格帯です。
今どきのサラリーマンは結婚しても夫婦共働きが多く、しかも夫婦のどちらかは一定の要件を満たすと「配偶者控除」または「配偶者特別控除」として「基礎控除38万円+給与所得控除65万円=103万円」までを税額控除の恩恵を受けることができます。
従って120万円は、この「基礎控除38万円+給与所得控除65万円=103万円」よりも高い額になるのですから当たり前と言えば当たり前かもしれません。
しかしながら、その金額をさげて募集したところ、一気に何件も申し込みがはいるケースがあります。
実際このようなケースはたくさんありました。
意外と不動産の市場は物件価格を注視しているのです。
「欲しいけど、もう少し値段がさがれば」なんて思っている方はとても多いのです。
不動産とは不思議なのもで、今までまったく問い合わせがなかった物件でも、いざ売れるとなると、急に申し込みが殺到したりするのです。
案外市場は敏感で、動きが早いのです。
市場価格の分析が甘かったのかもしれませんが、不動産価格については、価格形成理論は未だ確立されていません。
つまり、数値でいくらで売れるということが、まだまだほぼ全くと言っていいくらいにわからないのです。
それは、価格形成要因が多いということと購入意思決定要因が多過ぎるからです。
だから不動産の物件価格は市場の状態により大きな変動をしたりするのです。
ちょっと難しい話になってしまいましたが、不動産物件価格は、担当者の経験、売主さんの思惑、その時の市場の状態などを勘案し、勘と経験で決めていくものとなるのです。
だからこそ売主サイドとしていくら真剣に悩んでいても、売れるときには簡単に売れてしまいます。
どこに買主さんが購入する価格のラインがあるか、わからないのです。
あれこれやって模索するのですが、当然価格調整などもその一つです。
ちょっとした購入ラインを見つけるのが不動産業界の仕事なのです。
ただ言えることは、不動産の物件価格と言うものは水物と言われるように、少し値下げしたとたん季節の魚と一緒で買い手が殺到することもあるのです。
物件価格に対する売主の心構え
いくら仲介会社に売却を依頼しているといっても、売主さんだって売るためには努力しなければなりません。
新築物件は努力して販売活動をしているのに、中古物件なら、売主さんだって努力すべきです。
確かに売主さんが何もしなくても売れるのが不動産業者の仕事ですが、ただ単に「高く売ってくれ」「早く売ってくれ」と言い続けているだけでは、売れるはずはないのです。
努力している売主さんと何もしていない売主さんでは、やはり最終結果は大きく違います。
私たちプロはけっこう頭が固まっているので、素人ならではの柔軟な発想や、ご自分の職業の専門性を活かして発想などもぜひ聞かせて頂きたい。
売主さん、不動産業者ともどもお互い「売る」という目標を常に考えておく必要があります。
自分は高額商品の、そしてたった一つしかない物件の売主という気持ちをもってください。
不動産業者を信頼することも必要ですが、商品を売るという事としては、売主として所有者として自分たちも一緒に考え動くというスタンスはとても重要なのです。
まとめ
不動産売却時の物件価格は市場により決まります。
但し、不動産業者の売却法及び売主の考え方や行動でも大きく変わるものです。
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