Top / r19

浮気・不倫の証拠を集める前に知っておくべきこと【入門編】

更新日2020-11-19 (木) 17:33:30 公開日2020年2月22日

もうこんな時間...
やっぱり浮気なのか...
でも証拠は何でもいいわけじゃない...
ここでは裁判で認められる不貞行為について解説します。

離婚

現在、夫または妻が浮気(不倫)をしているということは確信している。
ただ、なかなか決定的な証拠が見つからない。

浮気をしているのはわかっているけど証拠がなかなか見つからないという方もいらっしゃると思います。

浮気が真実だったとしても、証拠がなければ、離婚や慰謝料の問題で必ずつまずきます。
こういう時は、直ぐに感情的に行動してしまうと取り返しのつかないことになりかねません。

ここでは、不倫や浮気調査、裁判で認められる不貞行為の証拠とされるものとはどういうものなのかを解説していきます。

★目 次★【浮気・不倫の証拠を集める前に知っておくべきこと(入門編)】 


この記事の内容を【動画】でご案内しています。


この記事を書いた人
弁護士 市川達也 東京弁護士会


1.不倫と浮気の違いとは?

不倫と浮気の違いについて、法的に明確に定められているわけではありません。法律の中では「不貞行為」という言葉で表現されます。

不倫とは

婚姻関係がある、つまり夫もしくは妻がいるにも関わらず、別の誰かと恋愛的関係になること、配偶者以外の異性と肉体関係を持つ事です。

浮気とは

既婚であっても未婚であっても、他の異性と関係を持つと浮気であると言われてしまいます。

画像の説明

画像の説明

大事なことは、浮気の証拠を集める前に浮気の可能性を、必ず確認しておくという事です
調査をしても、浮気の可能性がなければ浮気調査をしても無駄になってしまいます。
以下にいくつか浮気の可能性のある行動を示しましたので、証拠を集める前にチェックしてみてください。

チェック項目

・以前は仕事が終わってまっすぐに帰ってきていたのに、仕事で遅くなることが多くなってきた。
・携帯電話を、必ずお風呂場やトイレなどにも持っていくようになった。
・携帯にロックをかけるようになった。
・携帯通話記録や履歴を消すようになった。
・携帯電話を知らない間に2台持つようになった。
・仕事が休みでも一人でも外出が多くなっている。

このようなことが増えてきたら、
もしかして・・・浮気?と考えていいでしょう。 

Q2

画像の説明

2.裁判で認められやすい証拠と認められにくい証拠

不貞行為が問題となる裁判では、「肉体関係」が焦点になります。

肉体関係があったことを裏付ける証拠は強く、単に親密なことを裏付ける証拠は弱いです。

◎裁判で認められやすい証拠

録音テープ

泊りの旅行の約束などが入っている録音は強いです。
自宅室内での夫婦の会話という条件で、配偶者が不貞事実を認めるような発言をテープに録音したものは証拠と認められます。

LINE・電子メール・SNS

写真や映像のようにそれだけで強力な効力を発揮するわけではないとはいえ、他のものを組み合わせることで承認してもらえるものもあります。

LINEのやりとりや電子メール

プリントアウトして提出します。

宿泊をしたときの写真・動画

配偶者が異性と何度もラブホテルに出入りする場面は、「性行為を確認または推認できる証拠」となります。

浮気相手と宿泊したホテルの領収書

宿泊したホテルの領収書や高級レストランの領収書などです。

不貞行為の裏づけとなるクレジットカードの明細

クレジットカードの明細書で、ETCの記録が記載されていますが、これで配偶者の行動範囲が押さえられます。

配偶者の行動を記録したメモや日記

家を出た時間や帰宅した時間、飲み会の日時や外泊した日付などきるだけ細かく記録しておくことです。

探偵社・友人など第三者の証言

裁判所への証拠として、探偵事務所に浮気調査を依頼し、調査報告書として出されたものはほとんど認められます。

Suica、PASMOなどの利用履歴

通勤経路ではない電車の移動履歴やETCの利用履歴も証拠として認められます。

◎認められにくい証拠

違法に集めたもの(盗撮・盗聴など)

デートの写真(ツーショットの写真でも認められないこともある)

風俗嬢の名刺・風俗店のレシート

ただ食事に行った事

改ざんが疑われてしまうもの(メール・デジカメ画像など)


3.浮気・不倫の証拠集めのメリット

画像の説明

画像の説明

自分から離婚の請求をしやすい

離婚調停の裁判でも、不貞行為の証拠をもっていると認められやすい。

配偶者と不倫・浮気の相手に慰謝料請求できる

不貞行為をした側は、他方側に慰謝料を請求できます。

不貞行為の相手にも、不法行為の共犯として損害賠償請求ができます。

証拠が認められれば、両方に慰謝料請求ができます。

画像の説明

画像の説明

4.自分で証拠集めする方法

探偵にお願いするには、金銭的に難しい場合自分で証拠集めをするのは当然の事です。

まず初めにすることは、携帯電話・メール・SNSの履歴を撮影するなどの方法で証拠を保存しましょう。証拠として、認められる領収書なども捨てずに集めておきましょう。

夫の携帯に保存している写真なども撮影しておくと証拠になります。

自分で集める場合のリスクは?

認められにくい証拠ばかりになってしまわないようにしましょう。

相手が浮気を疑っていることを察知して、相手と別れてしまったり、巧妙な方法で会うようになります。

5.探偵にお願いする方法

探偵の浮気調査で不貞行為の証拠を何回収集するべきなのかそれについて解説します。

探偵に依頼して浮気調査を実施した場合

不貞行為の証拠を何回収集するべきかについてですが、1回の不貞行為だけだと、「不貞行為が原因」とした離婚というのは、必ずできるとは限りません。

不倫した配偶者が、すごく反省しているという場合には「不貞行為が原因」で夫婦関係を破綻させたとまでは言えません。

その場合にはもう一つの離婚原因である「婚姻を継続し難い重大な事由」に当たる可能性に過ぎないんです。

婚姻を継続し難い重大な事由で離婚した場合には、通常の不貞行為で離婚した場合と比べて慰謝料の金額というのはだいぶ少なくなっています。

客観的に相手の不貞行為を証明することが重要なのです。離婚を考える際は不貞行為の証拠集めもしっかり行ってください。

画像の説明

画像の説明

探偵事務所に調査依頼する方法

ここまで読まれている方は浮気調査を探偵事務所に依頼されたことはない方、また依頼しようと思っていても実際に依頼すると決めている方は多いでしょう。

まず、素行調査を行う事業者は探偵業法という法律に管理されていますから、法律上きちんと登録している探偵業者を選ぶ事です。
また料金体系も明確で、初めに見積もりをきちんと出してくれるところを選びましょう。
そのうえで、探偵事務所には当初電話され以下の事項を確認してみましょう

①どういう調査をするのか
②依頼に何人で対応するのか
③裁判に利用できる証拠になるのか
④おおよそ何日くらいかかるものなのか
⑤案件におけるおおよその費用を具体的に教えてほしい

しっかりした事務所は、相談員が今後どうすればいいかアドバイスしてくれます。
また案件によるおおよその費用や、掛かる日数をお教えしていただけます。

浮気調査の費用は高額になりますが、証拠をつかむことが出来なければ調査費用がムダになってしまいます。

一例ですが、通常、浮気調査は調査員2名以上で行うのが基本です。
1時間当たりの相場は1.5~2万円がほとんどで、1時間1万円以下で調査可能な探偵事務所もあります。
仕事は秘密裏に進むことになります。

もし、そうそう費用も時間もかけられないというときは、事前に不倫相手と会う日時や場所の目星が付けることで、ピンポイントでの調査が可能になるので、証拠をつかむまでの調査日数も短期間で済み、トータルの費用をとても節約できます。

ただ考慮すべきは料金だけでなく、浮気調査に強い調査力が確かな探偵事務所に依頼すべしということでしょう。
探偵事務所も、不動産業者や弁護士事務所と同じで千差万別、しっかり仕事する事務所もあればそうでもない事務所もあります。
ダメな探偵に当たると費用ばかりが掛かるものの、証拠能力のある証拠は集められなかったということにもなりかねません。

ネットでも探偵事務所はたくさん探せますし、口コミもありますので、ご自身で納得するまで確認、相談してみてご納得してご依頼したほうがいいのです。

まとめ

今回は浮気・不倫の証拠について解説しました。
証拠によって裁判上で承認してもらえる可能性は異なっており、ただあれもこれもと闇雲に集めても意味がありません。
しっかりとそれぞれの証拠が持つ価値を理解した上で、証拠収集すべきなのです。
Yuikaでは、無料相談の段階から具体的解決策も視野に入れたアドバイスを行いますので、一人で悩まずにご相談いただければと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

相談

あわせて読まれている関連記事

あなたの役に立ったらシェア!