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悪評高いステルスマーケティングのサイトを見分ける方法
更新日2020-07-11 (土) 23:26:29 公開日2018年11月25日
スマホの登場と普及により、今やネットで何でも比較検討できるとても便利な時代となりました。
その結果、ネット上には数多くの口コミ・評価・ランキングサイトが登場してきています。
多くあるという事は、多くの人がこれらのサイトを参考に購買活動をしている証拠だと言えるでしょう。
企業側では、ネット上のご利用者の声がビジネスに直結するとあって、感想を書いてくれる客に割引をしたり、
ブロガーやインフルエンサーなどに商品や金銭を提供して紹介してもらうビジネスもあるくらいなのです。
とりわけ美容・健康分野の商品サービスなどでは顕著です。
例えば美容・健康分野の口コミ・評価・ランキングサイトでは@コスメが有名なサイトでしょう。
楽天市場やアマゾンなどでも口コミ・評価が所狭しと掲載されてもいます。
エキテンなどの口コミランキングも旺盛な現代において、それらを完全に否定するのは難しいということも言えるでしょう。
しかし、ここに思わぬ落とし穴があり、消費者が騙され、ひいては多大な損害を被ることも多発している現状があるのも事実なのです。
という事で、ここでは悪質な比較サイト・口コミサイト、ランキングサイトが採用するステルスマーケティングの手口を知る方法を解説していきます
悪質な比較サイト・評判サイトに注意!ステルスマーケティングの手口
世の中には、さまざまな製品やサービスがあります。私たちはより良い商品や、自分にあったサービスを選ぶためにインターネットでそれらの情報を比較検討するようになりました。しかし、そうした消費者の心理を逆手に取って、比較サイトや評判サイト、レビューなどを悪用し、消費者を騙そうとする「ステルスマーケティング」と呼ばれる悪質な手法が問題となっています。
という事で、ここでは悪質な比較サイト・口コミサイト、ランキングサイトが採用するステルスマーケティングの手口を知る方法を実例を交え紹介します。
先にあるサイトをご覧ください。
杉並区でマンションを高く査定できる不動産屋6社
http://suginamims.webcrow.jp/
墨田区など城東エリアの中古マンションに強い不動産屋を比較
http://www.mansion-used.net/
越谷市おすすめ不動産会社ナビ!口コミ評判まとめサイト
http://www.suitable-myhome.com/
湘南エリアに強い不動産会社5選
http://www.restate-snn.com/
東京における仲介手数料無料不動産会社ランキング
http://brokerage-fees.info/
査定運営会社がランキングしているケース
http://www.fudousan-plaza.com/baikyakusatei/chiba/
これらのサイトにはある共通する点が見受けられます。
この共通する点を確認しながら偽の比較サイト・評判サイトの手口をご紹介します。
誰もが高評価に異論のない業者なら問題はないのですが、そうではない(むしろ評判の良くない)業者がリンクから自社サイトへの流入を目的につくった自作自演のステマ(ステルスマーケティング)サイトの可能性があるので要注意なのです。
以下では、そんなステルスマーケティングの可能性の高い偽りの比較・ランキングサイトを見分けるためのポイントをご紹介します。
1第三者を装った比較サイトを作成乃至サイト運営会社が不明
2根拠のないランキングや架空のアンケート
3比較・評価方法があいまい
4出所不明のクチコミ
5アフィリエイトや広告がない
それぞれ解説してみましょう。
1. 第三者を装った比較サイトを作成乃至サイト運営者が不明
ほとんどのステマ比較サイトには、サイト運営者が明示されていません。
もし明示されてあっても自社とは無関係のマーケティング会社が運営しているように見せかけたり、サイト作成業者に比較サイトを作らせたりしています。
ほぼこの場合の手口は、サイト作成業者が不動産業者に営業して持ち込みます。
前に上げた5サイトでは、運営者が明示されているサイトは1つだけでした。
2.根拠のないランキングや架空のアンケート
自社がつくった比較サイトに「50を超す業者サイトから優良業者を15に厳選!不動産業者を徹底比較」といったキャッチコピーを掲載し、
第三者が行った調査のように見せかけ、ランキングの1~3位内でアピールしたい業者のサービスを紹介したりしています。
また、「お客様満足度 業界No.1」「対応実績 日本一」などを謳っていましたが、
それを裏づける根拠は何もなく自社サイトにおいても実績の水増しや架空のアンケート結果、口コミを表示していたりしています。
3. 比較・評価方法があいまい
不動産業者の比較サイトのほとんどは、評価基準について詳しい説明がありません。
自社サイトを上位に評価するために、評価軸や優劣のつけ方が、サイト運営者が都合のよいように恣意的になっています。
例えば、「クチコミ」「対応力」「手数料割引率」「保証」などの評価軸が設定されています。
安さを売りにしている業者が運営するステマサイトでは、「価格」がクローズアップされますし、店舗数が多い業者では「営業範囲」の評価項目が強調されるのです。
優劣のつけ方については、「◯△×」の三段階評価されていたりしますが、「価格」ひとつとってみても、 圧倒的に価格が安いのか、リーズナブル(品質と価格のバランスがよい)のかハッキリしません。
『創業○年だから安心!』。特に強みがないけれども、長くやっている業者がこうクチコミをしていた例もありました。
4. 出所不明のクチコミ
出所不明のクチコミにも注意です。
クチコミがたくさん掲載されている比較サイトでは、高評価のクチコミを、中の人(業者の担当者)が自作自演で書き込んでいる場合があります。
とあるネット通販のWebマーケティング担当の方とお会いした時、やはり自作自演の口コミを投稿することがあると話していました。
業者が投稿した自作自演のクチコミと、顧客が投稿したクチコミを確実に区別するのは難しいです。
前述のWebマーケティング担当者の話では、定期的に自社のプラスになる内容のクチコミを書き込むらしく、
その投稿者はだいたい毎回同じ担当者なので書き手のクセが文章に出るらしいです。
文章のクセは本人が気づいていないことも多いので、「独特の言い回し」「句読点の位置」などから、投稿者が同一人物であることをある程度判別することができそうです。
逆に、信頼できる口コミとしては、実際に依頼し利用した人が顔写真で登場している情報です。
しかし、顔写真も注視しなければいけません。無料の画像サイトから取得し掲載したケースもあるのです。
5.アフィリエイトや広告がない
ボランティアや趣味で比較サイト運営をしている奇特な人もいるかもしれませんが、そのような人が実際いるでしょうか。
サイト運営には、ドメイン料とサーバー代が必要であり、ビジネス的な観点で継続的に運営を続けていくには収入源が必要なのです。
従って当サイトのようにアフィリエイトやグーグルアドセンス広告から得られる収入を運営資金に充てるのが一般的なのです。
しかし、ステマ比較サイトの目的は、運営者の自社サイトに誘導することですからアフィリエイトや広告が一切ない場合が多いのです。
もし広告費をかけてリスティング広告を出している業者ランキングサイト等が有ったらこれはもうステマサイトとしか考えられません。
なぜこのような比較・ランキングサイトをお金をかけて作成し運営するかと言えば、
狙いは、一生に一度か二度ほどしかない右も左も知らない一消費者が不動産売却時にグーグル検索で上位に掲載されるサイトを頼りにする心理をうまく利用しているのです。
事実、このような誘導サイトであったとしても、ユーザーにとって有益なコンテンツが掲載されており、役に立つとGoogleが判断すれば検索結果の上位に表示されるのです。
例えば以下のURLではアフィリエイトサイトについてGoogleは、
「関連性が高い独自のコンテンツを提供すれば、ユーザーに価値を提供し、サイトを他のアフィリエイト サイトと差別化することができるため、サイトが Google 検索結果の上位に表示される可能性が高くなります。」と言っています。
https://support.google.com/webmasters/answer/76465?hl=ja
このグーグルの検索順位付けを巧みに利用しながら、不動産業者を探すために検索する口コミ・ランキングと称して自作自演サイトに誘いこみ、言葉巧みに複数の不動産業者を比較検討するように見せ掛けながら、ページの最後の方で以下の言葉を使って「管理者の独断」で目的のサイトに誘導するのです。
・おすすめNo.1は・・・・・
・『・・・・』が1位の理由
・私が売却をお願いした不動産会社の概要はこちらのページで紹介
・安心して売却したいなら・・・へ
・豊富な実績をもった専門家のいる・・・・
・当サイトが、自信を持っておすすめするのは、・・・・・。
・総合力の高い・・・・
・おすすめは・・・・・
しかし、悪質な場合、比較サイトの自作自演で運営会社に消費者庁が措置命令が出たこともあります!
また悪質な場合には訴訟に発展することもあります。
訴訟の事例
大阪のリフォーム会社が、口コミサイトで不当に低い評価を書かれて営業を妨害されたとしてサイト運営者を相手に訴訟を起こした。
逆のパターンの問題である。
サイトを運営させていたのは同じ大阪に本社がある業界大手の同業他社だった。
サイトで1位と評価されたその同業他社には「営業の方が熱心で、誠実な人柄が伝わってきた」などと好意的なコメントがあった一方で、訴えた会社については「過大な費用を請求している」などと書かれていたという。
これらのように問題が表面化する場合でも、実は社内の法務部門や弁護士に相談しながら進めているケースがある。
例えば「黒とはいえないがグレーだ」と言われながらリスク覚悟で続けている。
このグレーをセーフという意味で受け止めている経営者もいるのだ。
参照:SEOコンサルタント.comの・・・・・から
https://seo-lpo-consultant.com/hikaku-site-action-order/
ステルスマーケティング(ステマ)に騙されないためには?
今回、ここにご紹介した偽の比較サイト・評判サイトの手口を知る方法をはじめとして、ネット広告の中にはステルスマーケティングなる広告が数えきれないほど存在しています。
不動産業界は千三屋と言われる業界であり、その言葉はそのまま不動産屋が千に三つしか本当のことを言わないと言われるような業界なのです。
従って、多くのステマが不動産業界には所狭しと蔓延っているのです。
不動産業界も、不動産テックなる用語が登場してきたように、今、急ピッチでネットへの対応が求められています。
こんな状況な中では、ステマ専門の代行業者も存在してきており、「褒めるだけでなく、わずかに批判も混ぜる」といったテクニックを使ってでサクラと気づかれないようなクチコミを投稿したり、過去に採用されたケースよりもさらに精密な比較サイトを作るなど、その手口は巧妙になってきています。
そのため、専門の調査会社でも見分けるのが困難になってきているのが実状なのです。
不動産売却には、多額となる仲介手数料や多くの諸経費が掛かります。
それはそのまま不動産売却時に、仲介手数料や多くの諸経費を削減する方法も登場しやすく、また比較検討しやすいサイトを作りやすいという事でもあるのです。
そうした中で、自分が被害者にならないためには、ステマの手口を知っておくことや、そのクチコミや評判が偽物かもしれないという視点を持つことがとても重要になってきています。
ステマの手口や、クチコミや評判が偽物かもしれないという視点を持とう!
☛ ランキング・比較は自作自演?不動産業者によるステマサイトに気を付けよう!
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