ブラックリストに載った情報って、消せるの⁉

ブラックリストに載っている情報って消せるの・・・?

もしあなた(債務者)が住宅ローンなどの借金を返さなかった場合、貸した銀行などの債権者は、返してほしいと書面などを送付し催促しますが、それでも返済しないでいると地方裁判所へ「不動産差押え」の申立てをすることになります。

この申立てが裁判所に受理されますと、債務者のもとへ「不動産競売開始決定」の通知書が滅多に見ることない郵便「特別送達」にて送られてきます。
この通知はあなただけに送られてきます。

にもかかわらず、競売になった途端に、なぜかマイホームまで「不動産を売っていただけませんか⁉」とか、「ぜひ任意売却で解決しましょう」などと手紙が来たり、または直々に営業に来る人もいたりします。

なぜ、このような状況になるかというと、裁判所に競売の申し立てをすると法律で、「この不動産を競売にかけます」という公告が掲示板に張り出され発表されるからなのです。

この掲示板は、この家を競売にかけるからお金を貸している方がいたら、「いつまでに届け出てください」と、貸している人のために公開しています。 

この公告をいろんな任意売却専門の不動産会社が見に来ていて、上記目的以外のために(任意売却や違法のお金を借りてほしいと)調べに行くということが往々にして発生しています。

このこと自体は特に違法でもなんでもないのです。
しかし、問題はこの先です。

競売にかかるということは、少なくともローンが払えない、もしくはなんかのお金を払えないというようなことになっていて、経済的に困窮している状態にあることは容易にわかるわけです。

ここで、ま、任意売却を勧めるために営業に来る不動産会社や一般社団法人などは煩わしいものの、その意味はあるかもしれませんからある程度認識できるでしょう。

これら業者も、ただただハイエナのごとく、あなたが弱っているのをいいことにお金儲けのために営業しているだけなのですが。

弁護士である私が許せないのは、「ブラックリストを消してあげますよ」とか「お金貸しますよ」とかのはがきや封書、またはそれらに似た書面がポストインされていることなのです。

そういう時、ご相談者から、「もしかしてブラックリストって消せるんですか⁉」という質問を受けますが、私は即答で、「消せません!」と答えます。

実は、テレビなどで言われている「ブラックリスト」というリストなのですが、それ自体は存在しないのです。

では、ブラックリストとはどんなものを言うのでしょう⁉

このブラックリストっていうのは、銀行や金融機関同志が費用を出し合って作った組織や団体(個人信用情報機関)が、誰がどこでお金をいくら借りているか、過去の返済状態がどうかのデータを保管するために作っているものがあるのですが、その機関が備え付けている書類やデータのことを言っているだけなのです。

そして、「お金を貸してください」いうと、申し込んだ金融機関はそのデータベースに照会するわけです。

例えば、
Aさんがどこでいままでお金を借りてきたのか、どうやって返してきたかというデータを取ります。もし、延滞した履歴があるのか、貸し倒れになってしまったとかがあると、当銀行ではお金を貸すことができませんとなるわけです。

ブラックリストなる代物は、要するに金融機関がリスクヘッジのために作ったデータベースやその書面というわけです。

ちなみに、個人信用情報機関は国内に3つの機関が存在します。CIC(指定信用情報機関)、JICC(日本信用情報機構)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)の3機関で、ブラックリストと言われるデータに載る条件は次のようなものです。

5年以内に無断でカードやローンの返済を61日以上長期延滞した
5年以内に債務整理を行った
10年以内に自己破産を行った
5年以内にカードの強制解約を受けた
上記の5点は、金融事故履歴(異動情報)として5年から10年の間、個人信用情報機関に保管されます。

そのデータベースからあなたの債務履歴をすぐ消すなどということはできないのです。
ある一定のルールに則って運営し管理されているデータなわけですから、そのルールを無視して削除するなどできないのです。

CICに記録している期間

クレジットカード系(割賦販売法および貸金業法)の信用情報を管理する「CIC(シー・アイ・シー)」という個人信用情報機関は、支払い延滞の情報を5年、任意整理の情報を5年、自己破産の情報を7年記録しています。

JICCに記録している期間

消費者金融や信販会社系クレジットカードの個人信用情報を管理する「JICC(日本信用情報機構)」という個人信用情報機関には、任意整理の情報が5年、自己破産の情報が5年、強制解約の情報が5年記録されます。

KSCに記録している期間

銀行系クレジットカードや銀行カードローンと契約した個人信用情報を管理する「KSC(全国銀行個人信用情報センター)」という個人信用情報機関には、延滞の情報が5年、代位弁済の情報が5年、任意整理の情報が5年、自己破産の情報が10年残ります。

なお、CICに管理される金融事故情報は、CRINやFINEというネットワークを使用して、他の信用情報機関であるJICCやKSCに情報を共有しています。

同様に、JICCやKSCに金融事故情報が記録された場合も3つの個人信用情報機関で共有されてしまうので、カードローンで重度の支払い延滞をした方はクレジットカード審査で金融事故情報が把握され、審査落ちします。

同一社内の自己履歴情報は永久に消えない

クレジットカード会社のデータベースには「社内ブラックリスト」というものがあり、過去に金融事故を起こした人の情報を残しています。社内ブラックになると審査に通らなくなる上、一度社内ブラックになってしまうと、その情報は永遠に残ってしまいます。

社内ブラックリストには免責決定(自己破産が確定)したタイミングで登録されます。

クレジットカード会社に保存される社内ブラックは、グループ会社内で共有される可能性があります。

このデータベースを改ざんして、借金がなかったように装うということはできないので、この手の手紙やはがき、または営業は100%詐欺といってもいいと思います。
このデータベースをハッカーが改ざんすることであれば別かもしれません。しかしながらブラックリストをルールを無視し消すことはできないと思ってください。

ただブラックリストに載っていても「お金貸します」ということを言うのは、県知事などの許認可を得ていない正規の金融業者じゃない金融業者「闇金」からの営業かもしれません。

そんな闇金はまだまだあるのの事実です。

いずれにしても甘い話にはきおつけてください。

あなたが弱っている状態であることをいいことに、ハイエナどもがあなたを餌にわんさと集まってくるのも競売なのです。






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