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【モラハラ】離婚や慰謝料請求時の証拠になるものとは!?

更新日2020-08-11 (火) 18:07:05 公開日2020年3月21日

モラハラの証拠集め!
自分で準備できるものの中に意外なものがあった!?

モラハラ

皆さんはパワーハラスメント(パワハラ)とモラルハラスメント(モワハラ)は何が違うのか詳しくご存知でしょうか。

「パワハラ」

厚生労働省によると、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」を言う。
とあります。
厚生労働省:職場のパワーハラスメント対策ハンドブックより

「モラハラ」

モラハラは、職場の場合、上司から部下に対して行われるパワハラと異なり、同僚間や部下から上司に対しても行われます。

さらに、モラハラは家庭でも発生します。
親子間もありますが、とくに多いのは夫婦間のモラハラです。
また、モラハラは直接的な暴行(身体的な攻撃)は含まず、言葉や態度で相手を追い詰める行為です。
モラハラ行為をされても外傷が残るものではないため、他の人からは一見わかりにくいというのが特徴です。

ここでは、モラハラ被害に耐え切れなくなり、離婚や慰謝料請求を考えている方のために、モラハラの証拠の集め方について解説します。

★目 次★


モラハラ行為とは

Q (10)

A (8)

まず、モラハラ行為には次のようなものがあります。
・配偶者をおとしめる
・暴力を振るわないが暴言を吐く
・相手を認めない
・自分の間違いを認めない(自分の正当化)
・自分のルールを持っている
・平気で嘘をつく
・嫉妬深い
・配偶者を異常に束縛する
・子どもに配偶者の悪口を吹き込み洗脳する
・細かい、欲が深い
・態度が豹変する

モラハラの証拠になり得るもの

▶診断書

心療内科や精神科などに通院している場合は医師に発行してもらう診断書が証拠になります。
ただし、診断書だけではモラハラが原因でその症状が出たという因果関係の証明までは難しいと言えます。
ただし、これから説明するいくつかの証拠と組み合わせた場合、証明できる可能性が大きくなります。

診断書の発行は原則として有料です。
用途に応じたさまざまな種類があり、料金もそれに応じて2,000円程度から1万円程度までと幅があります。
料金は全国一律ではなく医療機関によっても異なります。

有料にはなりますが、診断書はとても重要なものになりますので、必ず発行してもらってください。

▶文章として残っているもの

モラハラをしている配偶者から送られてきたメールや手紙など、文章として形に残っているものです。
もしあれば証拠になりますので必ず保管しましょう。

▶第三者の証言

もし協力してくれる人がいれば、それはもちろん有力な証拠になります。
誰かしらが証言できる人がいるのであればお願いしましょう。

自分で集める証拠

ここからは自分で積極的に集めていく証拠についてご案内します。

▶会話の録音

夫婦の会話を録音したものがあれば有力な証拠になります。
録音するのは難しい…ばれたらこわい…
そんな心配もあると思いますが、録音するときにとても便利なスマホアプリもあります。

今は、誰もがスマホを肌身離さず持っていますので、録音中であってもただスマホが置いてあるだけのように見えます。
そのため相手に気づかれる可能性は低いのではないでしょうか。
念のためにスマホのロックをかけているとより安心です。
スマホアプリはリスクもかからず費用もかからないためお勧めの方法と言えます。

おすすめのスマホアプリをの記事でご紹介しています。

慰謝料請求

ご紹介したアプリは電源を閉じたままでも録音できる機能がついていますし録音した日時もわかります。
(年・月・日・時・分)と記録されますので証拠として使う分にはかなりおすすめです。

▶日記を書く

最も有力な証拠となり得るものは毎日書いている日記です。
日々の出来事をメモで残していくのも良いのですが、できれば日記がおすすめです。
ただし、日記を書くときの重要なポイントがあります。

日記

(ポイント1)
“あくまでも普通の日記を書く”これが最大のポイントです。
意外に思われるかもしれませんが、なぜ普通の日記なのかと言うと「モラハラの証拠にするために日記を書いている」と思われないようにするためです。
・日常生活の普通の日記を書いていき、その中でモラハラな部分も書いていく
・モラハラの割合は日記全体のある程度にとどめておく
それがポイントです。

(ポイント2)
もうひとつのポイントは、日記を必ず毎日書き、書いた日時を特定できる出来事を書くことです。
これがけっこう重要になります。
日時を特定できる出来事とは、たとえば、誰もが知っているような事件やニュース、大きな台風や地震など自然災害の情報も良いと思います。
何のためかと言うと、実際にあった出来事が書いてあると日記を読んだ人に「この日記には事実が書いてある」と思わせる効果があるからです。
さらに、その日記に書いてあるモラハラな部分についても「事実が書いてあるのだろう」と思わせる効果があります。

先ほど、診断書の説明をしたときに、他の証拠と合わせると証拠になるというお話をしました。
診断書をもらう前後の日記に、たとえばこんなふうに書いてあったらどうでしょう。
・◯◯と言われた(モラハラな内容)
・◯◯したのに無視された
・もう精神的に限界
・心療内科に行った方がいいだろうか…
・今日インターネットで心療内科を検索してみた
・近くの診療内科に明日行くようにした
・今日心療内科に行ってきた
このように日記に書いてあれば、診断書と日記の内容が一致します。
つまり、診断された症状とモラハラの因果関係が認められやすくなるのです。

まとめ

モラハラによる離婚は確実にもめるといっても過言ではありません。
なぜなら、モラハラ加害者は配偶者の「離婚したい」と言う意思を、自分に逆らう行為と感じ、受け入れない人が多いのです。
まして、支配していたはずの相手が自分から逃げ出すことを素直に許すはずがありません。
その結果、今まで以上にモラハラが強くなる可能性もあります。

離婚の話がでたとき、モラハラ加害者は、まず相手の同情を誘うために泣いたり謝罪して、相手の離婚の意志を消そうとします。

謝罪

ここで注意点です。
そんなモラハラ加害者に同意してはいけません。
ここで同意してしまえば、そのあと、さらに厳しいモラハラが待っています。

このようにモラハラ加害者と離婚したいときは、もめ事が多くかなり難しいのです。
離婚や慰謝料請求をするためには強い意志を持ち、モラハラを認めてもらえるような証拠集めが重要です。

モラハラは証明が難しいとも言えますが、実際に会話の録音や日記の記述内容が決め手となって裁判で勝訴しているケースもあります。

今回、モラハラ行為の証拠についてご案内しましたが、モラハラはとても複雑でさまざまなケースがあるため、すべてに当てはまるとは言い切れません。
解決策がわからないとお悩みの方は、YUIKAへご相談いただけたらと思います。

この記事の内容を【動画】でご案内しています。


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