何か勘違いしてませんか⁉

訪問査定にお伺いし査定額をご提示すると、「えっ、そんな価格なの、もう少し査定額なんとかなりませんか⁉」と言ってくる方がいます。
そんな所有者の大多数が、お部屋にたくさんの家財道具が有ったり設備がグレードアップしていて充実しているなどの事を言われます。
確かに、設備面についてはグレードアップしている場合に少々は価格面で勉強できないこともありませんが、それはしっかりメンテナンスして新品とその設備がほぼ同一機能で、しかも綺麗に保たれている場合に限られます。
但し、ほぼそんな設備を今まで見たことが有りませんが。

家財道具

ハッキリ言います。まだ使えるものでも買主にとってはただのゴミなのです。

「5年前にエアコン付けたんですけど、これは置いていきます」「物置も置いていきます」「照明も使えるので置いていきます」なら可愛い方で、「テーブルも椅子も置いていきたいんですけど!」と言われたこともありますが、ハッキリ言って買主はそんなもの要らん(;^ω^)って、思っています。

ま、そんなときは、一応なぜ、置いて行きたいかお聞きするのですが、ほぼ同じ答えになります。
「取り外すのが面倒」や、「新しいお部屋には入らないから」とか、「せっかく備え付けたものだから購入者に使ってほしい」とか、ま、他にもその人独特な理由が有りますが、全部ひっくるめて、そんな理由で価格が高くなることは有りません。
その理由は簡単です。
買い手は、あなたの置いて行くもの、ほぼ全部要らないからです。

「お引越し先で新品を買ったから」というお答えを言われた日には、「えっ、マジですか⁉」
と言いたくなります。

もう一度言いますが、この考えやお答え、女性に、特に奥様に多いです。
なんでそんな風に思えるのでしょうか⁉
百歩譲って、売主さんはサービスのつもりなのかと思うようにもしていますが、しかし、その理由を聞けば本音は不用品処分とのことです。

買い手も買う目的があります。
そう、ほぼ間違いなく売主と同じ目的があるのです。

家族の夢

新居に叶えたい夢を抱いて買うのです。新居で目的を達成したいのです。
そんな夢のマイホームに、あなたの遺物が有ったら、あなただったらどうしますか⁉
特に「お引越し先で新品を買ったから」という理由の売主さん、買主さんだって同じなのですよ!と言いたい。

査定時にしっかり説明し、売主の物はお持ちいただくか、さも無ければ撤去して頂くことをご提案はするのですが、それでも売主さんは頑なに建物を引き渡しした後、付随している設備については、買主サイドで処分してくれということまで言われる方もいます。

しかし、そのうえでも査定額は高くして、とか値引き交渉は応じない とか言われても出来ないこともあるのです。

確かに何でも置いていっていいよと言う買主さんもいるとは思いますが、そんなことは稀で、置いて行ってくれるからありがたいと思っているはずもなく、しかもそれほど欲しいということではありません。
買主さんそれぞれの好みもあるのです。


家族の好みの別 

確かに売主さんだって処分することは大変でしょう。
でも、さりとて新品ではないのですから、ご自身の希望だけを通そうと思ったり、あまり自信を持ってそんなことを言っては売れるものも売れなくなるのです。

あなたの好み≠買い手の好みということを理解してほしいのです。

それでも残していきたいから買い手に確認したり、交渉してほしいなどのご要望を言われることもあるのですが、そんなこと売主から敢えて言うことではなく、買主から言ってもらうことで、話は有利に進められる場合もあります。
内覧時に、売主からご提案される方もいますが、そのご提案、まずまず良い提案ではないのです。
ここもハッキリ言って、買い手が買いたいとの意思表示してきたときにさりげなく売買条件交渉事の中で出せばいいことなのです。
つまり、交渉ごとの材料として使うのであれば良いのです。

買い手の事を思って提案される売主さんのケースもありますが、あまり強調することではないのです。
もう一度言いますが、売主さんと買主さんは価値観が違うのです。

自分は抵抗なく使えるものでも、買主さんは嫌なこともあります。

マンションでもこんなことなのに、一戸建ての場合は尚更です。
庭などは、買う人によって使い方利用の仕方、実にさまざまなのです。

丁寧に管理された庭でさえも、買い手にとっては「手入れが面倒」とか「芝生は嫌い、または虫が嫌い」など、前の売主さんが大切に育てた草花だって、買主さんにとっては不要なものだったりします。

一戸建ての場合、特に建物内部よりも庭などに個性が表れます。
庭石や木々なども顕著です。

石というのは、好きな人には大金を出しても購入したいそうです。有名な産地の石だと、数百万円もすることもあり、大変に珍しいこともよくわかりますが、しかし石が好きではない人にとって、邪魔でしかないものなのです。

石など無くても良いから子供が遊ぶお庭が欲しい場合だってあるのです。

また、相続などの家を売る場合に多いのですが、思い出の柿の木だって、買主にとっては邪魔でしかない場合もあります。

柿の木

桃栗三年柿八年と言う言葉があるように、大切に育ててようやく大きくなって実がなるようになったのに、買主さんは毛虫が嫌いだからと、そんな事お構いなしにあっさり切ってしまわれたこともありました。

売主の思い出では、売る家に置いて行かないでしっかり持って行くようにしましょう。
買い手は、中古であっても、そこで暮らす目的や夢が有るのですから。
売主のあなたがそれを邪魔しては、売れるものも売れなくなります。

買い手の夢や希望は誰にも邪魔できません。もしその夢が達成できないと思えた時、あなたの家はその買い手には不要なものとなるのです。

夢の新しいマイホーム

という事で、マイホームを売るとき、あなたの考えより買い手の思いにより沿う方が、あなたの希望はより達成できることが多いのです。

まとめ

好みは人それぞれ。買い手の夢や目的を邪魔してはいけません!

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